1. はじめに
こんにちは!コウです。
今回はランクバトルシーズン25で使用したムゲンダイナとキョダイマックスカメックスを軸とした構築を紹介します。
2. コンセプトと戦略
本構築のコンセプトは、
相手に応じて3つの戦略を使い分ける
です。
そしてその3つの戦略とは、
①基本的に交換をせずに攻撃技で押していく対面選出
②ムゲンダイナで圧力をかけつつサイクルを回し、有利対面を作ってダイマックスを切る攻撃的サイクル
③相手の攻撃をガオガエンやラッキー、ダイマックスの耐久上昇を使って凌ぎつつ、切り返していくカウンター狙い
相手によって戦略を使い分けるというコンセプトにした理由は、このルールでは圧倒的な力をもつ伝説ポケモンが複数おり、1つの戦略だけで様々な伝説ポケモンを対策するのは非常に難しいからです。例えば壁+チョッキカイオーガ+ダイマサンダーを攻撃的に崩していくのは難しい一方、黒馬バドレックス+ダイマボルトロスに対して受けに回るのは厳しいです。3つの戦略をどのように使い分けるのか、主要な伝説ポケモンに対する戦い方を紹介していきます。
<対ザシアン
>
戦略:②攻撃的サイクル(基本)、①対面選出(対ダイマボルトロス)
序盤はムゲンダイナを中心に相手のHPを削ることを最優先に行動し、できるだけ早くカメックス
のキョダイホウゲキが有効に通る状況を作ってダイマックスします。
キョダイホウゲキが通る条件は、
1. ダイマックスレジエレキなどの一撃でカメックスを倒せるポケモンが対面にいない
2. トリトドンがいない(or繰り出されてもグラススライダーで倒せる)
3. 対面がカメックスに強いポケモン+水タイプの組み合わせではない
です。この条件はザシアン軸のみならず、全ての相手に対して当てはまります。
味方のポケモンが多く残っているうちにキョダイホウゲキが通れば、ムゲンダイナ・ゴリランダー
・エースバーン
という強力なスイーパーと、猫だましで相手を止めて砲撃ダメージを蓄積できるガオガエン
がいるのでかなり勝ちやすいです。
*なかなかキョダイホウゲキが通る状況を作れそうにない場合は、ガオガエンのダイマックスを通すプランで戦います。また、ダイマボルトロスに対しては序盤ガオガエンを展開できないので、カメックス(エースバーン)をダイマックスさせて対面的に戦います。
選出1 基本
先発:+α(ラッキー以外)
後発:から2体
先発:+
(
)
後発:から2体
*ドラパルト入りに対しては特殊な選出をすることがあります。
<対カイオーガ
>
戦略:③カウンター
カイオーガ軸は大きく2つに分けられます。
1. エルフーンやトルネロスのおいかぜ、レジエレキやエースバーンといった高速アタッカーを採用したビートダウン系の構築
2. オーロンゲ・ポリゴン2などのデバフ・素早さ操作要員、サンダー・メタグロス・フシギバナなどの安定感のあるアタッカーを採用したバランス型の構築
どちらに対しても序盤はムゲンダイナで圧力をかけつつ、カイオーガなどの特殊攻撃はラッキー
で受け止めてうたうで切り返します。ビートダウン系に対してはカメックス
、バランス型に対してはキョダイホウゲキが通る条件を満たしにくいのでエースバーン
がダイマックスすることが多く、カイオーガはゴリランダー
で倒すことを意識して立ち回ります。
*戦略はカウンターとしていますが、相手がサポート+アタッカーなどの場合は序盤から積極的に攻めます。ラッキーを使ったカウンター戦略をとるのは、カイオーガ+ダイマエースの並びを上手く展開されたときにムゲンダイナ、ゴリランダー、ダイマエースでは不利な択勝負になるからです。
選出1 対ビートダウン系
先発:+
(
)
後発:から2体
選出2 対バランス型
先発:+
(
)
後発:+
(
)
<対黒馬バドレックス
>
戦略:①対面選出(ボルトロス入り)、③カウンター(ボルトロスなし)
カメックスのキョダイホウゲキとゴリランダー
のグラススライダーの通りがかなり良いので、序盤キョダイホウゲキで相手を削って、相手のダイマックスが終わった後にグラススライダーでスイープしていきます。ボルトロス入りに対しては襷エースバーン
で序盤を戦い、ボルトロスがいなければ先発のゴリランダーを初手でガオガエン
に交換して相手の攻撃を受けながらキョダイホウゲキで切り返します。
*脱出ボタンを持っていそうなエルフーンが先発してきた場合を除き、初手ダイマします。
選出1 対ボルトロス入り
先発:+
後発:+
選出2 対ボルトロスなし
先発:+
後発:+
<対白馬バドレックス
>
戦略:②攻撃的サイクル(非トリル下)、③カウンター(トリル下)
トリックルームが展開されていない状況では、ガオガエンを使ってサイクルを回しながら、ムゲンダイナ
、エースバーン
、カメックス
で相手を削っていきます。トリックルームが展開されたら、まもるやダイマックスの耐久上昇によって相手の攻撃をとにかく凌ぎにいきます。トリックルームが切れたところで一気に決めにいけるように残すポケモンを考え、カウンターを狙います。
*トリックルーム展開のとき、ダイマターンや砲撃ターンが足りなくなるため、初手ダイマはしません(先発レジエレキ+ウーラオスの場合を除く)
選出
先発:+
後発:+
<対グラードン
>
戦略:②攻撃的サイクル(基本)、①対面選出(対ダイマボルトロス)、③カウンター(トリル下)
戦略②と③に関してはゴリランダーやラッキーを選出することがあるということ以外、対白馬バドレックスとほぼ同じです。戦略①も対ザシアン(ダイマボルトロス)のときとほぼ同じです。
選出1 基本
先発:+
(
)
後発:(
)+α
先発:+
(
)
後発:から2体
3. 各ポケモンの役割と採用理由
カメックス
カメックス@いのちのたま(げきりゅう・ひかえめ)
186(252)-×( )-120( )-150(252)-126(4)-98( )
しおふき/ふぶき/ハイドロカノン/まもる
ぽけっとふぁんくしょん!
役割
・ダイマックスエースとして相手に大きなダメージを与える
採用理由
4ターンの間ターン終了後に最大HPの1/6のダメージを与えられるという追加効果をもつキョダイマックス技「キョダイホウゲキ」が非常に強いため採用しました。この技は追加効果だけで4ターンの間に相手のHPを最大133%(1/6×2×4)削ることができる*1ため、伝説戦でも十分なパワーがあり、襷やまもる、みがわりなどのダイマックスターンを枯らす要素に対して強いです。ほぼ同じ効果の技を使えるフシギバナ、リザードン、セキタンザンを差し置いてカメックスを選んだ理由は、相性が良く一般的に対策されていない伝説ポケモン(ムゲンダイナ)が見つかったからです。
備考
・持ち物はキョダイホウゲキ・ダイアイスの威力を上げる命の珠。神秘の雫では火力不足。
・最大威力のキョダイホウゲキとダイアイスを使うため、しおふき(ハイドロカノン)とふぶきを採用
・しおふきはダイマックスせずに攻撃するときに最も火力の高い技(範囲技のためHP満タンで威力225、半分でも112)
・ハイドロカノンはダイマックスが終わった後、削れたカメックスが使うときに最も火力の高い技(げきりゅうが発動していると威力225の単体技)で、実質4ターン目のダイマックス技
ムゲンダイナ
役割
・先発で相手を削り、ダメージレースを有利に進める
・後発または一度引っ込めた場合にはスイーパーとして相手を倒しきる
採用理由
素早さ・火力・耐久すべてがトップクラスであり、ほとんどの一般ポケモンに対面有利を取れて、先発性能が非常に高いため採用しました。カメックスが苦手なレジエレキ(使用率2位)・ボルトロス(同9位)・サンダー(同19位)・カイオーガ(同10位)といった電気・水タイプに対して、耐性とメイン技の火力でザシアンよりも有利なことが決め手です。
備考
・りゅうのキバを持たせることでチョッキランドロス(使用率3位)・ウーラオス(同7・17位)・チョッキボルトロス(同9位)などへの確定数が変わる
・最速なのは意地っ張りザシアン、エースバーン、レイスポス(同速)意識。性格控えめだとダイマックス砲でh4ウーラオスが確定で倒せる(臆病だと68.8%)が、使用感として最速だから勝てる対戦のほうが多いと感じた
ゴリランダー
役割
・削れたポケモンを先制技グラススライダーで倒すスイーパー
・カイオーガ、バドレックス対策
・ウッドハンマーによって相手を削る
・ねこだましによって味方をサポート+ターン稼ぎ
採用理由
ムゲンダイナやカメックスは相手を削ることに長けているため、その削った相手を先制技で倒せるスイーパーとして採用しました。キョダイホウゲキの定数ダメージが入らない水タイプや、ムゲンダイナが特に苦手とする黒馬バドレックスに大ダメージを与えられる点が決め手です。
備考
・きせきのタネはスイーパーや削り要員としてグラススライダーで倒せる範囲、ウッドハンマーの負荷を上げるため
・物理耐久はa231ザシアンのきょじゅうざんを93.7%耐え。素早さは大体のカメックスとラプラスが抜けるようなライン
ガオガエン
201(244)-176(196)-115(36)-×( )-111(4)-84(28)
ぽけっとふぁんくしょん!
役割
・威嚇や突撃チョッキを含めた高耐久と耐性で相手の攻撃を受けて、後攻とんぼがえりでアタッカーを着地させるクッション要員
・威嚇やねこだましによる味方のサポート
・高威力の炎技を使えるサブアタッカー
採用理由
相手に対応して戦略を使い分けるというコンセプト実現のため、攻撃的サイクルの展開や受けからのカウンターに必要なクッション要員として採用しました。ムゲンダイナ・カメックス・ゴリランダーと耐性・攻撃面ともにタイプ相性が良いことが決め手です。
備考
・火力と特殊耐久を両立するため持ち物は突撃チョッキ
・インファイトはガオガエン・ポリゴン2意識。黒馬バドレックスをガオガエンで削ることはあまり考えていないので悪技は不要
・物理耐久は威嚇込み陽気ザシアンのインファイトを87.5%耐え(ゴリランダーと異なり陽気意識なのは、ムゲンダイナが意地っ張りザシアンより速いため、交換読みでインファイトは打てないと判断)
ラッキー
ラッキー@しんかのきせき(しぜんかいふく・ずぶとい)
326(4)-×( )-62(252)-×( )-157(252)-70( )
ちきゅうなげ/タマゴうみ/サイドチェンジ/うたう
ぽけっとふぁんくしょん!
役割
・圧倒的な特殊耐久とタマゴうみで特殊攻撃を受けきる
・うたうで相手を眠らせることで味方をサポート
・カイオーガ軸対策
・エルフーン+ドラゴン伝説対策
採用理由
壁や突撃チョッキなどを駆使した耐久力の高いカイオーガ軸に対しては、無理やり攻めるよりも受けに回る選択肢を用意した方が良いと考え、カイオーガ+特殊ダイマエースの受けとして採用しました。構築全体で厳しいエルフーン+ドラゴン伝説の対策にもなる圧倒的な特殊耐久と、うたうによる切り返し性能の高さが決め手です。
備考
・HB特化の方が総合耐久指数は高いが、今回は特殊受けが役割で特にカイオーガからの被ダメージが変わるのでBD振り
エースバーン
155( )-168(252)-95( )-×( )-96(4)-188(252)
ぽけっとふぁんくしょん!
役割
・選出の穴を埋める対面性能の高い器用なアタッカー
採用理由
ここまでの5体では対ボルトロス入りなどで対面的な選出をするときに、明らかに刺さっていないポケモンを選出することになり、選出に穴ができてしまうと考えました。そこで対面選出であればどんな伝説相手にも出せるアタッカーとして襷エースバーンを採用しました。先発でも後発でも強い、ダイマックス適正がある、先制技があるといった器用さと、対面選出の仮想敵であるボルトロスより速いことが決め手です。
備考
・ギガインパクトはサンダー+カイオーガ、ボルトロス+ザシアンにダイアタックを打つために採用
4. 構築完成に至るまで
僕が構築記事を書く1つの大きな理由は、この構築作りの過程の話を読んでもらいたいからです。ただの思い出話ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
11月初め
楽しかったダイマなしルールのシリーズ10が終わり、11月からは竜王戦ルールのシリーズ11が始まりました。このルールは好きでも得意でもなく、同じルールのシリーズ8のときは納得できる構築を1つも作れませんでした。
11/13,14の日程でリバティノートが主催するLCSという大会があり、この大会には強いプレイヤーが沢山参加すると思われたので、強い相手と戦うことが好きな僕は参加したいと考えました。そこでその大会で使うための構築を考え始め、良さげな構築が浮かんだら参加しようと決めました。
2週間で1から良い構築を作り上げるのは容易ではありません。それに加えてこの時期は忙しく、ランクバトルで練習する時間はほとんど取れないと考えられたため、頭の中だけで構築を作り上げる必要がありました。
まず構築の完成度の高さで勝負することは諦めました。シリーズ8の経験を活かした構築を使うプレイヤーやランクバトルで沢山練習して構築を改良してくるプレイヤーに対して、2週間頭の中だけで考えた構築の完成度が及ぶわけがありません。となるとアイデアで勝負するしかありません。他のプレイヤーが予想していない構築を考えるしかないと思いました。
初めに使用率の低い伝説ポケモンを軸に据えようと考えましたが、軸となる伝説+一般ポケモンの組み合わせで良さげな案が浮かびませんでした。次に目を付けたのが強力なキョダイマックス技を使える一般ポケモンでした。僕は以前キョダイマックスセキタンザンを使ってシーズン最終10位や公式大会30位という結果を残したことがあったので、追加効果で定数ダメージを与えられるセキタンザン、フシギバナ、リザードン、カメックスに着目しました。相性の良い伝説ポケモンを考えるとまずフシギバナ+カイオーガやリザードン+グラードンといった既に良く使われている組み合わせが浮かんできました。既存の構築はさすがだと感心しましたが、その組み合わせから新しく僕が構築を考えたところで完成度が及ばないことは目に見えています。
その後考える中で浮かんだ案の1つがカメックス+ムゲンダイナ
でした。カメックスの相方といえばザシアンだけど、カメックスが苦手なレジエレキに強いムゲンダイナも相性は良いのでは?と考えました。
取り巻きはカイオーガを倒せてカメックスと相性がいいゴリランダー、カメックスを先発させるのは難しそうなので先発からボルトチェンジでサイクルを回せる襷サンダー
、不利対面の引き先になりつつアタッカーを速やかに展開できる脱出ボタンガオガエン
、黒馬バドレックス対策と裏ダイマエースとしてポリゴン2
に仮決定しました。一応1つ構築が浮かんだのでLCSの参加を決めました。
11月10日
少し時間があるときに、ポケモンを育ててランクバトルに潜り、スーパーボール級で対戦しました。そこでポリゴン2が要らない、カイオーガやディアルガなどの特殊伝説がきついと感じました。
11月12日
ポリゴン2の代わりに特殊技に対する引き先になれるラッキーを採用しようと考えました。ツイッターで小さくなるラッキーの4つ目の技のアンケートを取ったら1位サイドチェンジ2位うたうだったので、それを参考にうたうを採用しました。そしてできた構築がこちら
LCSはオープンシート形式で、このレンタルチーム画面は大会前に全プレイヤーに公開されました。オープンシートなのに拘り眼鏡や拘り鉢巻、脱出ボタンを使うの?と思われた方もいると思いますが、オープンシートで相手の守るの有無などがわかるからこそ技の一貫を作ったときの眼鏡や鉢巻の破壊力はすさまじいですし、相手も当然警戒するので強気な読みが通りやすいです。
ムゲンダイナがダブルではマイナーであることに加えて、周りの取り巻きもかなり独特な組み合わせになっており、他のプレイヤーが予想していない構築にはなったと思いました。このレンタルチームの画面を見ても、何をしてくるかよくわからない構築になっていると思います。しかし勝てるかどうかは微妙で強さには自信が持てませんでした。
11月13日
LCSDay1予選が行われ、なんとBo3で5連勝(10-2)で124人中3位でDay2進出を決めました。1勝できれば十分だと思って臨んでいたのでまさかの結果に驚きました。強いプレイヤーとの対戦は楽しかったです。
11月14日
Day2では、ムゲンダイビーム→シャドーボール、ギガインパクト→はたきおとす、ガオガエンのとんぼがえり→すてゼリフ、ちいさくなる→サイドチェンジに変えました。
LCSDay2予選の結果は3勝2敗(6-5)でした。3勝したものの、かなり運に恵まれた結果であり、全体を通してプレイングミスが非常に多く、前日の疲れもあって後半は頭が回っていませんでした。3勝2敗はオポネント次第で決勝トーナメントに進めるとのことでしたが、5戦目終了後はもう終わったという気持ちでした。全試合終了後、確定した予選順位を見ると僕は8位。あれ?決トナ行けるの?あまりにも頭が疲れていて全然実感が湧きませんでした。
結局決勝トーナメントは1回戦で負けてベスト8という結果になりました。終わった後の反省として、襷サンダーが微妙、ボルトロスがきついと考えました。
LCSが終わって燃え尽きた感があり、もうしばらくこのルールはやらなくていいわと思っていました。実際、この後11月のランクバトルシーズン24は1試合もせずに終わり、剣盾ダブルで初めてマスターボール級に到達しなかったシーズンになりました。
12月1日
前夜寝落ちした僕は、早朝3時頃に起きました。シーズン24の最終日だったのでマスターボール級まで上げようかと一瞬思いましたが、それよりも構築を考えたいという気持ちが出てきました。そこでLCSで使ったムゲンダイナ軸の改良案を考えることにしました。サンダーがいまひとつだったので、その代わりに苦手なボルトロスがダイマ型でも悪戯心型でも対応できる、いわなだれ(ダイロック)を採用した白いハーブ物理テッカグヤを採用しようと思いました。ダイマックス砲と集中してボルトロスを倒せればビーストブーストが発動するという点、ムゲンダイナと相性が良い点を評価しました。また、持ち物はムゲンダイナを命の珠、カメックスを神秘の雫、ゴリランダーを奇跡の種、ガオガエンを突撃チョッキに変えました。
12月4日
改良した構築でマスターボール級まで対戦したところ、ザシアン軸相手にテッカグヤが予想以上に活躍しました。そのためメインエースはカメックスよりもテッカグヤの方が強いかもしれないと考えました。そこでムゲンダイナとテッカグヤ
を軸に据えて1から構築を考え直すことにしました。
12月5日~9日
まず先発ムゲンダイナ・テッカグヤと組み合わせる後発2体を考えました。レジエレキ、ウーラオス、エンテイなど様々なポケモンの可能性を考えた末の結論は、ゴリランダーとガオガエン
でした。
次にテッカグヤを選出しにくい相手に強い裏エースを考えました。ラプラス・アシレーヌ・ポリゴン2など様々なポケモンの可能性を考えた末の結論は、カメックスでした。
最後の6体目に満たしてほしい条件は、カイオーガや特殊ダイマ伝説に対する引き先になれること、黒馬バドレックスorグラードン+ダイマボルトロスに強いことだったので、HDポリゴン2に決めました。
持ち物はムゲンダイナ@竜の牙、テッカグヤ@白いハーブ、ゴリランダー@拘り鉢巻、ガオガエン@突撃チョッキ、カメックス@命の珠、ポリゴン2@しんかのきせきにしました。
結果的に見た目は前の構築からラッキーをポリゴン2に変えただけであり、メインエースを変えてもほぼ同じ組み合わせになるということは、各ポケモン同士の相性が良いのだろうと捉えました。
12月10日
新構築で対戦してみるとよく勝てましたが、ラッキーの硬さに慣れていたからかHDポリゴン2の耐久は脆く感じました。実際カイオーガや特殊ダイマ伝説を受けることはできないので、この枠はラッキーに戻すことにしました。
12月18日
ラッキーを戻して対戦してみた結果、この日もよく勝てました。ただ少し気になったのは、テッカグヤが活躍しなかったorテッカグヤを選出できなかったときに負けているということでした。これまでは逆にテッカグヤが活躍した対戦は勝っているという印象で肯定的に捉えていましたが、ここで初めて疑念が生まれました。
12月19日~26日
よく考えてみるとテッカグヤはカイオーガには出せず、黒馬バドレックス・グラードン・ソルガレオにはカメックスの方が強く、ディアルガに出しても勝てなかった。その上晴れザシアンやセキタンザン+ザシアンにはカメックスダイマだし、白馬バドレックスにもカメックスダイマの方が多い。あれ?テッカグヤが活躍する条件ピンポイントすぎない?疑念は確信に変わり、テッカグヤを外すことにしました。
一方で、テッカグヤがピンポイントでしか機能していなかったにも関わらず、よく勝てていたことから、多くの相手に対してムゲンダイナ・ゴリランダー・ガオガエン・カメックス・ラッキーの5体で戦えることがわかりました。そこで再びカメックスをメインエースに据えて、ラスト1体を考えることにしました。
6体目に求める条件は、ボルトロス入りのザシアン軸・黒馬バドレックス軸・グラードン軸に強いこと、白馬バドレックスに弱くないこと、サンダー・ナットレイ入りのカイオーガ軸に対してダイマエースとして戦えることでした。この条件にある程度当てはまるポケモンとして、エースバーンとエンテイが浮かびました。かなり悩みましたが、ボルトロスより速いという点を評価してエースバーンに決めました。
ここで構築が完成しました。
12月27日~31日
完成した構築を使ってランクバトルに挑みました。
5. 結果
ランクバトルシーズン25 ダブル
最終9位 レート1950 40勝13敗
(エースバーン→テッカグヤ、ラッキー→ポリゴン2のときを含めたシーズン全体では62勝19敗)
6. おわりに
自分で納得できる構築を作ることができたこと、最終9位という良い結果を残せたことがとても嬉しかったです。長文だったと思いますが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
*1:1体のHPを100%、4体の合計を400%とした場合